宇宙の形   研究最前線へようこそ!

天才数学者ペレルマンが


数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞に、100年間、解けなかった難問「ポアンカレ予想」を完全に証明したロシアの数学者、グレゴリー・ペレリマン氏(発表当時40才)が選ばれた。スペインのマドリードで開かれた国際数学者会議で、国際数学連合が発表した。しかし、ペレリマンは受賞を辞退。その後、世界から忽然と消えてしまった。
  彼は2014年、スウェーデンにいるという話が知人からもたらされた。彼には姉がいて、彼女は生物学(統計)の学者で、その姉が勤務する研究所に招かれたのではないかという。この話はスェーデンのタブロイド紙に報じられており、ナノテクノロジー分野の研究を行っている。
調べてみると、彼をスウェーデンの企業に紹介したというイスラエルのテレビプロデューサーを名乗る人物が現れている。
「確かに私が彼を紹介した。どうしてかって? 彼が好きだからさ」。
この話は、どこか怪しいところがある。以前にもイスラエルの映画プロデューサーを名乗る人物がペレリマリマンのドキュメンタリー映画を製作するといって、資金を募ろうとしたが、実現しなかった経緯がある。
確かなことは、ペレリマンは2013年ごろからスウェーデンとロシアを行ったり来たりしており、スウェーデンで働くために10年間のピザを申請。申請理由は科学的研究のためという記入があった。

挑む宇宙の形


Ⅰ、この本のために、宇宙の形状を理解するためのスペースシップ操船シミュレーターのソフト2つが開発されました。その操船映像を下記urlから観ることができます。

Ⅱ、宇宙というわからない形のなかに住む住人はどうすれば、その形を知ることができるか、と問いかけた壮大な問題に挑んだ天才たちの"知への旅”へ誘います。南極北極の 極地探検をしのぐ壮絶なドラマの展開に驚嘆し、心が震えます。

             

          主な登場人物
  天才数学者 アンリ・ポアンカレ(1854-1912)
宇宙にロープをはりめぐらし、それをすべて回収できたとしたら、宇宙の形は丸いといえるか?
この問題はわれわれを遥か遠くへとつれて行くだろう。


 希代の天才数学者 ウイリアム・ポール・サーストン(1946-2012)
宇宙ロープの結び目を解くのはもうやめよう。
宇宙のとりうる形は最大8つ。丸い形はそのなかのひとつに過ぎない。


 グレゴリー・ヤコヴレヴィチ・ペレリマン
(1966- )
ロシアの天才数学者。ロープが回収できるのは丸い宇宙だけ。のこり7つも回収でる。証明が正しいのならそれでいい。賞金はいらない。



形の基本ピースは8つ!


    宇宙の形を知る 操船シミュレーター
http://www.dailymotion.com/video/x2ry33y_spaceship-knowing-the-form-of-the-universe-steerage-simulator_tech
第1幕(honsyou)
宇宙のかたち


2003年、ペレルマンによって「ポアンカレ予想」と「サーストンの幾何化予想」を同時に解決した論文がインターネットで公開された。
リッチ・フローと統計力学を用いて解かれた独創的な論文で、研究者の間で話題になったが、それを読み進めて理解したり、検証できる研究者が、ポアンカレ予想に取り組んでいた研究者の中にもほとんど存在しなかった。
この論文は、他の数学者エキスパートグループ3チームにより検証が行われ、2006年には結論としてペレルマンの証明は、いくつか証明が省かれている部分があるものの、決定的な間違いは見つからなかった、と結論付けた。これにより、ペレリマンの正しさが証明された。以下が発表論文である。
 
http://arxiv.org/abs/math.DG/0211159
http://arxiv.org/abs/math.DG/0303109
http://arxiv.org/abs/math.DG/0307245


ペレルマンは、この貢献によって数学界のノーベル賞と言われているフィールズ賞を受賞したが「自分の証明が正しければ賞は必要ない」として受賞を辞退。

サーストンの幾何化予想とは「三次元閉多様体は、幾何構造を持つ8つの断片で成り立っている」というもので、本来は、ポアンカレ予想を解くために用いた解で「宇宙にロープをつけたロケットを打ち上げ、宇宙を一周したロープをすべて回収できたなら、宇宙は概ね丸いと言えるはずだ」とするポアンカレ予想に対して「ロープが回収できなかった時の宇宙の形はどうなのか」という、逆の発想から導きだしたものだ。
 


著者 EVAN について

エヴァンはジャーナリストです。地方紙の経済記者をふりだしに、上のパパキリアコプーロス博士と同じように、アメリカへ。主にロンドンをはじめヨーロッパ、それにカナダ、アジアにも取材にでかけます。好きなひとが研究しているものに熱を入れて、あつくなるのが欠点。

ノルウェーの猫TRONDを図書館猫にかっています。わたしの図書館は紀元前200年古代ギリシャにあった実在したものをイメージしており、その映像をデイリーモーションにあげています。http://www.dailymotion.com/reuterjapannews